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【メキシコが一番盛り上がる日】9月16日はメキシコ独立記念日

¡Hola!

メキシコ旅ナビのDomingoたなかです。

 

陽気なイメージが強いメキシコ人。

そんなメキシコ人は盛り上がることも大好き。

だから、お祭り好きでもあります。

 

さらに、愛国心が強いメキシコ人にとって、

とても大切な日があります。

 

メキシコ全土が一番熱くなり、

一番盛り上がる日。

それが、9月16日の独立記念日。

 

この数日前からメキシコシティは

緑、白、赤のメキシコ国旗カラー・グッズを

売る店が並びます。

 

 

 

独立記念をみんなで祝うために遠くから

シティに来た人たちも、

伝統的な民族衣装に身を包んだり、

顔にメキシコ国旗のカラーのペイントを

施した人たちで賑わいます。

 

なんで9月16日が独立記念日なの?

「独立記念日」があるってことは、どこぞの支配、

占領下だったことの裏返しということ。

 

元々メキシコは独自の文化を育んでた

「アステカ王国」があった国。

 

しかし、大航海時代、

スペインからの征服者(コンキスタドール)

エルナン・コルテス一行に

征服されてしまいます。

(コルテスはキリスト教の

布教活動で来たらしいけれど…)

 

それが1521年。日本だと戦国時代真っ只中。

あの武田信玄が生まれた年です。

 

日本でも領地拡大、勢力拡大、天下統一とか

言っているころに海外でも

同じようなことをしていたんですねぇ。

 

そのせいもあり、

メキシコの母国語はスペイン語。

 

間違っても

「メキシコ語」

なんて言わないでくださいね。

 

それからずっと

スペイン支配下にあったメキシコ。

 

それから289年後。

ある男の行動によって

独立の道を踏み出します。

 

それが

「メキシコ独立の父」

と呼ばれているミゲル・イダルゴ司祭。

 

時は1810年9月16日早朝。

イダルゴ司祭が自身の出身地である

グアナファト州にあるドローレスという

小さな町の教会に民衆を集めて、

 

決起をよびかける演説をした後、

教会の鐘を鳴らしたことがメキシコ独立に

向けた戦争の始まりとされています。

 

そんなドローレス司祭の栄誉を讃え、

町の名前も

「ドローレス・イダルゴ」

に変わりました。

 

これが、俗に言う、

ドローレスの叫び=

Grito de Doloresです。

(グリートということもあります)

 

スペインからの独立自体は

戦争が終わった1821年なんですが、

「独立に向けて動き出した日」という事で、

9月16日が独立記念日になっています。

(1821年9月27日にスペインが
正式にメキシコの独立を承認しています)

 

街の名前にもなっている「ドローレス」ですが、

スペイン語で「痛み」と言う意味があり、

スペイン語の「Grito de Dolores」は

「ドローレスという町からの呼びかけ」と、

「苦痛の叫び」

(スペインの支配がメキシコに与えていた痛み)

と言う2つの意味が込められています。

 

1810年ってどんな時代?

独立を宣言した1810年、日本は江戸時代。

徳川将軍は11代目、徳川家斉の時代。

 

時代背景的には1800年に日本地図製作で有名な

伊能忠敬が蝦夷地(現:北海道)を測量。

1808年に間宮林蔵らが樺太を探検、

と言うと時代です。

 

アメリカでは大ヒット映画、

グレイテスト・ショーマンの主人公

P.T.バーナムが生まれた年。

 

楽しむなら断然、前夜祭!!

独立記念日を祝うこの行事、

ドローレスの叫びと呼ばれていますが、

実は9月16日当日よりも前夜祭にあたる

9月15日の夜のほうが断然、盛り上がります。

 

しかも、このお祝いは当たり前ですが、

メキシコ全土で行われるので、

メキシコのどこにいても

お祭り気分が楽しめる日です。

 

みんなで叫べ!!
¡Viva Mexico!

特に、首都のメキシコシティは大盛り上がり。

最大のハイライトは、前夜9月15日の午後11時に、

メキシコシティの中心地のソカロ(憲法広場)の

東側に建つ国立宮殿のバルコニーで実施される

大統領によるドローレスの叫びの再演です。

(ちょうど画像の真ん中から大統領が現れます)

 

大統領が

「我々に祖国を与えてくれた英雄たちよ、万歳!!」

と叫んだあと、

イダルゴ司祭を初めとする独立のために

尽力した偉人の名前を次々と挙げた後に、

「メキシコ万歳(Viva Mexico)」と叫び、

イダルゴ司祭が打ち鳴らした

ドローレスの鐘を鳴らし、

メキシコの国旗を振って締めくくります。

 

この時、ソカロ(憲法広場)に集まった

大勢の国民は、大統領の

「メキシコ万歳(Viva Mexico)」

の声のあとに続いて

Viva Mexico」と叫びます。

どーですか?この人の多さ。

人が溢れかえっていますね。

 

これは独立200年め(2010年)の動画です。

この年、わたしは当時2歳半だった娘を連れ、

現地に行き、メキシコ人たちと

一緒に独立記念日をお祝いしてきました。

 

動画にはありませんが、

大統領がバルコニーまで

颯爽と向かう姿もかっこいいんですよ!!

 

ソカロは昔から中心地

みんなが集まる、ソカロ(憲法広場)は

元々、アステカ時代の都だった

「テノチティトラン」

の上の建てられたほぼ正方形で

一辺が200mを超える大きな広場です。

 

アステカ時代から現在にいたるまで

政治的・宗教的な中心地であり、

今ではメキシコシティ観光でも

重要なエリアとなっています。

(エジプトのクフ王のピラミッドの一辺は約230m)

 

ですが、

コルテスたちが来た時はこんな感じ。

(在りし日のテノチティトラン。
今のソカロはほぼ湖だったんですね)

 

ソカロは抜群のロケーション

ソカロ(憲法広場)の西側はホテル群。

ホテル群を背中にすると

正面(東)に国立宮殿

(北)にカテドラル(教会)、

(南)に連邦区庁舎、と周りを

重厚な建物が取り囲んでいます。

 

独立記念日前夜祭は夜中なのに

花火の打ち上げをしたり、

周りの建物も派手にライトアップして、

記念日のお祝いに華を添えます。

子供もしっかり見ています。

北側にあるカテドラルもライトアップ。

因みにこのカテドラル

(メトロポリタン大聖堂)

建設開始は1573年というから驚き。

 

でも、完成したのは1818年。

元々、湖だったところに建築しているので、

地盤沈下の影響で年々、

傾いているという噂。

 

わたしは行くたびにソカロを挟んで、

反対側から写真を撮っていますが、

「言われれば、傾いてる?」

くらいしか分かりませんw

独立記念日ならではの特別な料理

日本ではお正月に「おせち」と言う

伝統的な料理を食べるように、

メキシコでも独立記念日に

伝統的な料理を食べる習慣があります。

 

それは

「チレス・エン・ノガダ」

という肉詰め料理。

 

チレの中に、挽肉やトマト、玉葱やリンゴや

胡桃などがぎっしり詰められていて、

その上に胡桃風味のクリームソースをかけ、

上にザクロの実を散らします。

 

この「チレの緑」

「クリームソースの白」

「ザクロの赤」が

メキシコ国旗のカラーを表しています。

日本でいうところの

日の丸弁当みたいな感じですかね?

 

おわりに

ざっくりですが、

メキシコの独立記念日についてレポートしてみました。

現在、メキシコを訪れる日本人は年々増加していて、

2013年に10万人だった日本人渡航者が

16年は昨年比で12.0%増の13万2976万人を記録。

12年からの2桁増を継続しています。

17年は15万人を超えている見込みです。

 

2018年は、映画「リメンバー・ミー」も

公開されて、メキシコに対するイメージが

変わってきている感じがします。

 

このページで見てもらうことで、

少しでも「メキシコ=治安が悪い」というのを

払拭してもらえれば幸いです。

 

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