メキシコシティの地下鉄に乗ってみた!!
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「メキシコ旅ナビ」メキシコシティ街歩き
¡Hola! Domingoたなかです。
今回はメキシコシティのメトロ(地下鉄)について紹介したいと思います。
この記事で分かること。
1.メトロ(地下鉄)について。
2.メキシコのメトロ(地下鉄)が危ないと言われる理由。
3.どうでもいいけど少し他に気になること
4.メトロ車内の治安。
5.メトロの切符の買い方。
6.旅行で使う路線について。
7.ルチャ・リブレを見に行く時に乗る地下鉄。
あなたもメキシコのガイドブックを見たことがあれば、読んだことはあると思います。それは、
「シティで乗ってはいけない乗り物」
として紹介されているのがメトロ(地下鉄)なんです。メキシコのメトロ、かなり悪名高いです。これだけ見てしまうと、「やべぇ。やっぱりメキシコは治安がよくないんだ」と早合点してしまいそうです。
ですが、「なぜ、乗ってはいけないのか?」ということが細かく書かれていません。これはメキシコ好きな私からしたらアンチキャンペーンでしかないです。
そこで、この記事では「なぜ、メキシコの地下鉄が危険、危ないとされているのか?」「本当のところ、地下鉄は乗っても大事なの??」と言うことを経験を踏まえて紹介したいと思います。
この記事を読んで、少しでもメキシコの地下鉄に対してよくないイメージがぬぐえたら幸いです。
メキシコシティの地下鉄について
メトロの運行日:365日。
総営業距離:226.5km(東京、日本橋起点計算だと静岡県掛川市とかあたりまで)
運送人員:441万人/日(2012)(2018年の高知県への県外観光客数と同じくらい)
運行時間:平日5時~24時、土曜6時~24時、日曜、祝日7時~24時。
路線:2019年2月現在12路線、195駅。
路線は東京メトロのように色ごとに分かれていて、1から12までの番号で呼ばれています(10と11号線はそれぞれAライン、Bラインと呼ばれています)
参照:https://www.metro.cdmx.gob.mx/la-red/mapa-de-la-red
駅ごとにシンボルマーク
駅の名前と、その駅だけのアイコンがあります。これは1970年ワールドカップ大会で多くの外国人を迎えるため、駅名のかわりに駅の所在地等にちなんだシンボルマークのロゴを設定した名残。駅の名前より、シンボルマークのほうが大きいのも特徴です。(識字率が悪い、というのもあるかも知れませんね)
地下鉄初心者のための乗り方ガイド
地下鉄の乗り方はいたって簡単。切符を買うには日本のように自動券売機ではなく、窓口で買います。TAQUILLA(タキージャ)と書かれている看板があるので、そこで買うことができます。
料金は一律なので、行きを買うときに帰りの分も買っておくと便利です。
「Dos Por favor」と言うか、指でピースしながら「Dos」と言っても大丈夫。でも、せっかく現地の人と会話するのであれば、「Por favor(お願いします)」は言いたいですね。
改札口は自動ではなく、自分で押して入るタイプの回転ドア式切符を入れたら、出てこないので注意してください。ICカードも使えるのですが、わたしは過去2回、「カードが欲しい」と言ったら「ない」と言われ未だに買えずにいます。
ですが、切符はその時その時でデザインが変わるので、記念に持ち帰るように余分に買ってもいいかも知れません。
分からないことは駅構内にいる警官に聞こう
あとは、上りと下りを間違えないようにしてください。駅構内の案内板は上り下りの終点駅しか書いていないので、自分がどちら方面に行くのか?を確認してくことが必要です。分からなければ改札機辺りにいる警官に目的地の駅を言えば大丈夫。
わたしは昔、まだ地下鉄に乗り慣れていないころ、目的地の駅を、改札機を出たところにいた警官に聞きました。すると警官は優しく「ここから3つ先だ」と教えてくれました。そのままホームまで降りたら、その警官が勢いよく降りてきて「ごめん、ごめん。間違えた。その駅は2つ先だった」とわざわざ言いに来てくれました。
こんな優しい警官がいる地下鉄の構内、危険なはずがないと思うのは私だけでしょうか…
メキシコの地下鉄が危ないと言われる理由
乗ってはいけない、危険な理由として考えられるのが、
・地下と言う閉鎖した空間。
・駅によって治安がよくない場所にある。
・車内放送がないので降りる場所が分からない。
・悪い人に後をつけられると逃げ場がない。
・日本人なので、完全アウェイ。浮くので目立つ。
・乗り換え時にキョロキョロしたり、動きが止まるので悪い人に狙われやすい。
・階段の踊り場に浮浪者がいることがある。
・車内販売に来る人が怖い。
と個人的な意見ですが、こんな感じだと思います。(結構ありますね)
1つずつみて行きましょう。
地下と言う閉鎖した空間
メキシコの地下鉄は車幅が狭いです。椅子も日本の電車みたいに向かい合って座るタイプではなく、ボックス席が主流。しかも狭いです。その割に路線にもよりますが、乗客が多いので自然と密着状態になりやすいです。この時、男性でお尻のポケットの財布、女性ならスマホとか入れてくと、気付いたら無くなっている、なんてことがあるかも知れません。(車内に限らず女性はスマホはお腹にや胸元にズボンや服で挟みこんでいる人は多かったです)
駅によって治安がよくない場所にある
路線によりますが、テピート駅、ラグニージャ駅、夜のガルバルディ駅付近は治安がよくない地域とされています。地上の治安がよくない、ということは、その地域の地下の治安が良くない、というのは想像に難しくないと思います。
旅行で移動のために地下鉄を使う、というのなら、これらの駅は繫華街の駅とは真逆なので治安がよくないとされている地区の路線は使わないと思うので、問題ないと思います。
車内放送がないので降りる場所が分からない
メキシコの地下鉄は車内放送がありません。さらに言うと快速や特急、準急なんかもありません。
急停車したときも日本のように、なんで止まったのか?をお知らせする放送もありません。
なので、自分が降りる駅をきちんと把握していないと降りる駅が分からない、ということがあります。(駅についてはこの下でまた詳しく紹介しています)
悪い人に後をつけられると逃げ場がない
日本の都市部の電車、地下鉄に乗ったことがある方ならお分かりかと思いますが、駅構内が迷路みたいになっていますよね。
メキシコの地下鉄はそこまで複雑ではありませんが、初めて乗る、行く場所は方向感覚が分かりません。こんな状況で悪い人に後を付けられると、どうしようもないです。相手は悪いことをするために日夜研究をしています。
そんな悪人からしたら、何も知らない日本人はいいカモです。
日本人なので、完全アウェイ。浮くので目立つ
メキシコシティの標高が高いので(約2,200メートル)、陽射しが強いせいか、先住民の血がそうさせているのか、メキシコの現地の人は浅黒い人が多いです。
黄色人種の日本人はかなり目立ちます。あとは、服装だったり、雰囲気だったりで目立つっちゃ目立ちます。ちなみに私は12回、メキシコに行っていますが、「日本人だろ?」と一発で聞かれたことは1回だけ(エクアドルで言われたことはあります)あとは、「中国人か?」「韓国人か?」です。
乗り換え時にキョロキョロしたり、動きが止まるので悪い人に狙われやすい
慣れない土地なのでどうして周りを見ながら歩いてしまう傾向があります。(自分が気づいていなくても)そんな挙動不審な感じで歩いていたら、目に付きますよね?そんな時、悪いメキシコ人が後を付けていて、駅から地上に出て、お土産屋さんとかで買い物をしてお会計の時にサッとやられるかも知れません。
階段の踊り場に浮浪者がいることがある
なかなか日本では見ない光景ですが、地下に行く階段、降り切った階段のところでホームレスがいたりします。現地の人は全く見ることをしませんが(景色と一緒になっているのか)
車内販売に来る人が怖い
メキシコの地下鉄に乗って驚くのが車内販売です。充電器、イヤホン、CD、文房具、お菓子、色んな車内販売が来ます。値段は平均して20ペソ(120円)くらいです。目が見えない人だったり、杖を突きながらだったり、社会的弱者と呼ばれそうな人が販売に来ます。
どうでもいいけど少し気になること
運賃が安い(5ペソ=30円くらい)
安すぎますね。30円です。これでも、2013年に値上がりしたんですよ。値上がりしてこの乗車賃。運営的には赤字なんですが、車を持てない人も多く、道は道で渋滞もひどい、そしたら庶民の足は地下鉄しかありません。この値上げも反対されたそうですが、どれくらいの生活水準なのかがこれから分かりますね。
改札機に切符を入れると出てこない
日本の改札機と違い、切符を入れたら出てきません。即回収です。自動でバーが動かないので、切符を入れたら自分で押し進めてください。
1回入れば、どの路線に乗り換えてもOK
改札をでなければ、5ペソでどこまでも行けます
時刻表がない
これは衝撃的でした。時刻表がない。ですが、何回か乗るうちにコツがわかりました。ホームに人がいなければ、行った後。そこそこ人が居れば、もう少しで来る、ということ。これを目安にしておけば大丈夫です。たまに人がいなくてすぐに電車がくる場合もあります。反対側に電車が来たら、こっちも来る、とか限りませんので。
女性専用車両がある
先頭車両は女性専用車両です。(時間帯による)一応、柵がしてあったり、女性警官がいたりして、男性が乗り込まないようにしてくれています。もし、あなたが女性なら時間帯によっては女性専用車両に乗られることもありです。
壁に行方不明の人のポスターがいくつも貼ってある
これはハッキリ言って恐怖でしかないです。
日本だと指名手配の写真が掲示されていることが多いですが、メキシコは犯罪者より、行方不明者の捜索の方が大事ようです。このように地下鉄の駅に貼られていますが、長距離バスターミナルでも同じように行方不明者のポスターが貼られています。
改札に警官がいる
治安維持のためか、改札機周りに最低1人は警官がいます。
旅行者からしたら少し安心ですね。個人的な感想ですが、メトロ構内にいる警官は態度が悪い、というかぶっきらぼうというか、ちょっと無愛想な人が多い印象です。
改札にX線検査の機械がある
これはよく見ますが、使っている場面に出くわしてことがありません。いつどんな時に使うのか… 気になっています。
車内が暑い
冷房がついていないのか、車両は暑いです。でも現地の人たちは厚着をしたりして平気な顔をしています。暑くないのかな… メトロに乗る時は脱ぎ着ができる格好がお勧めです。メキシコシティは日中はそこまで寒くないので、普通の格好で問題ないと思います。
駅構内に遺跡(本物)がある
LINEA2(ブルー)の駅構内(Pino Suarez)に本物の遺跡があります。
この隣の駅がzocalo駅でメキシコシティの中心地になります。このあたりはスペインが攻めてくる前から中心地で、侵略された後もそこを都とした名残のようです。
謎の停車がたまにある
地下鉄に乗っていると、急停車することがあります。
駅の近くになって止まることあります。ですが、日本のように何か放送があるとか一切ありません。現地の人は「またか」「そのうち動く」と言った感じで気にも留めません。
もし、あなたが地下鉄に乗っていて、急停車に出くわしても焦らずに。じきに動きますから。
椅子が硬い
地下鉄の椅子、硬いです。プラスチック製、アルミ製があります。なので、滑るんです。浅く座ると危険なので、なるべく深く座るといいですよ
車内の幅が狭い(大江戸線より狭いと思います)
メキシコの地下鉄自体、フランスの軌道をベースに作られているので、乗り慣れた日本の電車と比べると、かなり狭いです。移動距離がそんなになければ、座らないほうがいいかも。最寄りの駅に着いた時、出れないと困りますからね
地下鉄の車内の治安
1999年の9月にメキシコ旅行2回目にして(この時、スペイン語は全く話せませんでした)地下鉄に乗って(しかも夜)ルチャ・リブレを見に行った私からすると、「なんら問題ない」です。そのあと、2010年に当時2歳半の娘を連れてメキシコに行った時も、宿から地下鉄に乗ってチャプルテペック公園駅まで行きましたが、何の問題もありませんでした。現地の人から(こどもに)席を譲られたくらいです。
車内は思いやりで満ちています
年配者や体が不自由な人、小さい子供を連れた人とかが地下鉄に乗ってくると若い人が率先して席を譲る行動に出ます。(首とか腕にタトゥーしている人とかも)また、大きな荷物を持った人が乗ってくれば、前に座っている人が、「膝に載せていいよ」と言ったり、車内販売に来る人(目が見えないがなぜか多い)に電車内でケガしないように手を貸してあげたり、そんな姿をよく見ます。くしゃみをすれば「Salud」(お大事に)と声をかけてくれたり。こんな優しい人たちがいる地下鉄、危険なはずがないと思うのは私だけでしょうか…(みんながみんなではないですが)
地下鉄の路線図
泊まっている宿のレセプションに言えば地下鉄の路線図はもらえるはずなので、自分が泊まっている宿の最寄り駅はどこなのか?行こうとしている場所に一番近い地下鉄の駅はどこなのか?その位置関係を把握していると移動の時、楽かと思います。
地下鉄路線図 ダウンロード (メキシコシティメトロ公式ホームページ)https://www.metro.cdmx.gob.mx/la-red/mapa-de-la-red
旅行で使う路線
もし、あなたがメキシコ旅行で地下鉄を使うとなると、ピンクのLINEA1かブルーのLINEA2がメインになると思います。
あとは空港に地下鉄で行く場合はLINEA5(黄色)を使うのですが、アクセスがよくなく、すぐそばに空港がある割には人がいなく、あまりお勧めはしません。しかも、日本行きの飛行機が出るのはターミナル2(T2)なんです。このメトロの空港駅はターミナル1(T1)なので、よっぽどのことがない限り、使うことはないと思います。
ルチャ・リブレを見に行く時に乗る路線
そして、メキシコと言えば、ルチャ・リブレ。あなたが「ルチャ・リブレを見に行きたい」、と言うのであれば、LINEA1(ピンク)でクワウテモック駅近くにあるアレナメヒコがお勧め(アレナメヒコでのルチャ興行は毎週金曜日の20時からです)アレナコリセオはLINEA2のAllente駅です。
メキシコの地下鉄について結論
・乗り慣れるとかなり便利。
・おどろきの料金。5ペソ(30円)で好きな場所に行ける。
・車(タクシー)だと時間によってはかなり渋滞することがあるが地下鉄は渋滞がない。
・たまに謎の停車があるけれど気にしない。
・車内は暑いので、宿から薄着で移動するか、乗り前にホームで上着を脱ぐ。
・荷物はなるべく軽装で。リュックは前掛けで(スリ対策、混雑していることが多いので邪魔にならないように=この辺は日本と同じ感覚で)
・危険な乗り物ではない。
注意)
メキシコの母国語はスペイン語です。メキシコシティでは一部のホテルを除いて、ほとんど英語が通じません。もし、あなたが「メトロ(地下鉄)に乗ってあちこち行くぜ~」とアクティブな方なら、ぜひ、スペイン語を少しでも学ばれていくことをお勧めします。スペイン語が話せて、自分の言いたいことが言えるようになれば旅の楽しさも倍増、どころか二乗で楽しくなります。メキシコ旅行に向けてスペイン語の勉強を始めようと思われたのならこちらがオススメです。
【立体的スペイン語学習法】 スペイン語さくっと習得プログラム ~音声データファイル・耳で聞く問題集付~
【免責事項】
情報は2019年1月24日現在のものです。あなたが行かれる場合、記載の情報が変わっている場合がありますのでご了承ください。記載中の情報はあくまでDomingoたなかのメキシコに対する価値観なので、現地にて何が起こっても当サイト、Domingoたなかは一切の責任は負いません。